若ハゲは何歳から?何歳まで髪があれば普通なの?

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はげる年齢

近年は若い方でも薄毛を気にする方が増えてきていて、「若ハゲ」と呼ばれている方がいらっしゃいます。

特に、家族や親せきに薄毛がいる方は深刻な問題です。では、若ハゲは何歳くらいから始まるのでしょうか?

この記事では、若ハゲが始まる年齢やその原因、予防策などを解説していきます。薄毛が気になる方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

「若ハゲ」には基準がある

若ハゲの基準

「若ハゲ」と「ハゲ」という2つの言葉が使われていますが、実はこの2つは使い分けができるのです。
ハゲることを通俗的に「ハゲ」といわれていますが、本来医学的には「脱毛症」といいます。男性の場合は、男性型脱毛症やAGAと呼ばれています。
そして、男性の脱毛症には年齢によって、「若年性脱毛症」と「壮年性脱毛症」に分けられるのです。若年は10~30代、壮年は40~50代を指します。つまり、若ハゲとは10代から30代の間にハゲ始める、若年性脱毛症の方を指すのです。

何歳からハゲ始める?

遺伝や生活習慣、頭皮環境などさまざまな条件によってハゲる年齢には個人差がありますが、一般的には歳を重ねるごとにハゲやすくなっていきます。
しかし、2015年に行われたリーブ21の頭髪悩み調査によると、男性の10代後半でも薄毛や抜け毛を気にする方がいるようです。以下にリーブ21の調査結果を示します。

  • 15~19歳の男性:8.5%
  • 20~29歳の男性:28.4%
  • 30~39歳の男性:42.6%
  • 40~49歳の男性:42.6%
  • 50~59歳の男性:48.2%
  • 60歳~の男性 :61.5%

この結果を見ると、10代後半からすでに薄毛を気にする方がいて、30代で一気にその数が増えていくことがわかります。
しかし、薄毛を気にしているからといって、すべてがAGAを発症しているわけではないのです。AGAの年齢別発症率を調べてみると、以下のようなデータが出ています。

  • 20代の男性:6%
  • 30代の男性:12%
  • 40代の男性:32%
  • 50代の男性:44%
  • 60代の男性:51%
  • 70代の男性:61%

10代男性の統計データはありませんが、20代以降のデータを比べると薄毛を気にしているものの、AGAを発症しているとは限りません。しかし、このデータから少なくとも「20代からハゲ始める」ということがわかります。

なお、15歳から薄毛を気にしている方がいらっしゃるように、早い方では15歳でAGAを発症してしまう場合もあります。

そもそもなぜハゲる?

AGAとは

AGAとは男性型脱毛症のことで、男性がハゲる大きな原因の1つです。
男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼ酵素が結合することでジヒドロテストステロン(DHT)が作られます。DHTは育毛を促す毛母細胞を自然死させる作用があるので、ヘアサイクルが早まるのです。

通常、男性のヘアサイクルは早期成長期・中期成長期・後期成長期・退行期・休止期の5つがあり、これが一巡する期間は2~7年です。
ところが、AGAを発症すると、早期成長期から休止期を繰り返すヘアサイクルに変わってしまうのです。
そして、成長期も長くて1年程度の短いものになります。髪の毛は中期成長期や後期成長期によって、太く長いものになっていきます。
しかし、AGAでは中期成長期や後期成長期がないので、髪の毛はほとんど成長することがなく、産毛のような状態ですぐに抜けてしまうのです。

AGAは男性ホルモンの影響を受けるので、男性ならだれでも発症するリスクがあります。また、10代後半から男性ホルモンは分泌量を増やしていくことから、10代後半からAGAの発症リスクは高まっていくのです。

ハゲる原因とは

AGAは男性ホルモンの乱れですので、ホルモンバランスを乱すような生活をしているとリスクを高めてしまいます。具体的には、睡眠不足やバランスの悪い食事、ストレスなどが挙げられます。

睡眠不足はストレスを溜める原因です。また、髪の毛の成長には成長ホルモンが必要です。
しかし、睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が減少すると、十分な育毛ができなくなるので、薄毛の原因になります。
さらに、偏った食事もホルモンバランスに悪影響を与えます。特に、たんぱく質の摂り過ぎは男性ホルモンの分泌を過剰にする可能性があります。お肉やファーストフードばかりの食事をしている方は注意が必要です。

ストレスは身体全体に悪影響を与えますが、ハゲにも影響を与えます。
ストレスが溜まると自律神経が乱れます。自律神経とは呼吸や血液の流れなどを調整する神経です。活動期には交感神経を優勢にし、リラックス期には副交感神経を優勢にすることで生活リズムを整えます。
しかし、自律神経が乱れると、生活リズムを整えることが難しくなるので、睡眠不足やイライラするなど生活全般に影響を与えるようになるのです。すると、ストレスが溜まり、さらに自律神経の乱れを促す悪循環に陥ります。その結果、ホルモンバランスが乱れてAGAも加速させてしまうのです。

若ハゲのリスクを減らすための注意点

若ハゲのリスクを減らすためには、生活習慣を整えることが必要です。生活習慣を正せばホルモンバランスが整うので、AGAを発症しにくくなります。
例えば、脂っこい食事に偏っていた食事を戻せば、皮脂の分泌量が減るので頭皮の環境が改善されます。
また、タバコは血流を悪くしますが、血流が悪くなると頭皮へ送られる栄養が減って頭皮環境を悪くするのです。生活環境を良くすればこのようなリスクを減らせるので、若ハゲになる危険性も減少させられるのです。

若ハゲが気になる方は、まずは生活習慣を整えるようにしましょう。そうすることで、若ハゲになるリスクを下げることができるのです。

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